産業振興株式会社産業振興株式会社

鉄スクラップについて

鉄スクラップは貴重な国産資源
2017年度は、国内粗鋼生産量1億483万トンの30%以上に相当する3445万トンの鉄スクラップが鉄鋼原料として使われました。
国内鉄鋼蓄積量の2~3%が鉄スクラップとして発生するとされ、日本では供給が需要を上回り、一部は輸出されています。
現在の国内鉄鋼蓄積量は約14億トンであることから、今後とも安定的な供給が期待されています。
鉄スクラップとリサイクル
私たちの周りには建物や自動車、機械、飲料缶、そのほかたくさんの鉄を使った製品があります。これらの製品が役割を終えた後、鉄はスクラップとして回収されます。回収された鉄スクラップは選別・加工され、高炉メーカーや電炉メーカーに原料として納入されます。
私たち産業振興株式会社は、回収から加工、納入までを行う鉄スクラップ事業に取り組んでいます。

スクラップ発生

市中で発生したスクラップを購入後、当社ヤードに荷下ろしし、鋼種別に選別します。

シャー(ギロ)切断

選別したスクラップをギロチンシャーにより決められたサイズに切断・加工します。

納入

高炉メーカー

電炉メーカー

加工されたスクラップを高炉・電炉メーカーへ供給します。

鉄スクラップはリサイクルの優等生
鉄スクラップは長きに渡って使用されており、様々な技術や回収システムが確立されています。
90%を超える鉄鋼製品がスクラップとして回収され、何度でも新しい鉄鋼製品に生まれ変わります。このようなリサイクルをクローズドループリサイクルと呼びます。
鉄スクラップは、鉄鋼製品のクローズドループリサイクルの要として循環型社会の構築に貢献しています。

〔参考〕

品目 リサイクル率(2018年度)
スチール缶 91.0%
アルミ缶 93.6%
ガラスびん 68.9%
ペットボトル 84.6%
環境保全に貢献
鉄スクラップは、その再生利用において「還元工程」を必要としないため、鉄鋼プロセスの環境負荷を低減するとともに、天然資源の節約に寄与します。
鉄鋼業における地球温暖化防止への動き

〇鉄鋼業の低炭素社会実行計画(2012年)

省エネ、CO2削減対策について、最大削減ポテンシャルとして、以下の削減目標を設定する。

<フェーズ1>

「それぞれの生産量において想定されるCO2排出量(BAU目標)から最先端技術の最大限の導入により2020年度において300万トン削減の達成に注力しつつ、廃プラ等について2005年度に対して集荷量を増やすことができた分を削減実績としてカウントする。」

<フェーズ2>

「それぞれの生産量において想定されるCO2排出量(BAU目標)から最先端技術の最大限の導入により2030年度において900万トン削減の達成に注力する。」

〇パリ協定(2015年)

2015年12月に第21回気候変動枠組条約締約国会議(COP21)が開催されたパリにて採択された、2020年以降の気候変動抑制に関する多国間協定。COPに加盟する全196カ国が参加する史上初の協定。世界の気温上昇を産業革命前から 2℃未満(努力目標1.5℃)に抑え、今世紀後半には温室効果ガス排出の実質ゼロ化を目標とする。罰則規定はなく各国の自主的取り組みが基本だが、排出量削減目標の策定や進捗調査などの義務化を定めている。

〇日本政府の地球温暖化対策計画(2016年)

国内の排出削減・吸収量の確保により、CO2を2030年度において2013年度比26%削減するとの中期目標の達成に向けて着実に取り組む。

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